【第139回】読者からの質問特別編「打ち込みから考察するギターの表現Vol.2」
先週に引き続き、ギタリストが音楽を作る場合のお勧めの方法を解説します。先週は「数値入力による打ち込み」というお話をしました。一体何のことなのか、具体的にお話をします。
●打ち込み方法次第で、生演奏に肉薄
まずは、以下のYoutube動画をご覧ください。ギターを打ち込んでいます。
いかがでしょうか。この動画は今日皆さんに公開するまでは、まだ音楽業界関係者にしか見せていません。そして、その音楽関係者から「どこでギターの打ち込みになっているの?」という意見が多数届きました。そうです、そこがポイントなのです。「打ち込みのギターに聴こえない」ということなんですよ。
このYoutube動画で鳴っているギター・ソロは僕がSinger Song Writer9というソフトを使って、数値入力で打ち込みをしたものなのです。
しかも、鳴らしている音源は、あえて旧式のものを使っています(旧式ですが、僕が好きな音源です)。最新の音源で打ち込んでしまうと、さらに凝った音を使うために"完全に生のギター音にしか聴こえない"のです。そのため、このコラムが成立しなくなってしまいます(笑)。
●ドレミファを打ち込むと...
「打ち込み」と言うと、ダンス・ミュージックなどに代表される「機械音」をフィーチャリングした音楽を連想される人もいるかもしれませんが、このコラムを読んでいる多くの読者はギター・ミュージックに代表される生の音楽が好きだと思います。ですが、ギターだけで音楽が作れるわけではありません。前回のコラムでお話したような状況ですと、ギター以外の生楽器(例えばアコーディオンとか)を打ち込みで再現することもあります。
生楽器には人間的・音楽的なフィールがありますので、強弱やタイミングなども含め打ち込みをしなければなりません。ところが、演奏力の高いキーボーディストやピアニストならともかく、ギタリストがキーボードを弾くと、往々にして表現力の乏しい演奏になってしまいがちです(仮にテンポをゆっくりにしてレコーディングしたとしても!)。また、マウスで1音ずつ入力していくことも可能ではありますが、とても作業に時間がかかってしまいます。
Singer Song Writer9の数値入力(このソフト上ではステップ・エディタという名前がついています)画面は、このようになっています。

この画面は、下記のような音になります。

とりあえず、この打ち込みをするために、何をするか説明します。「コンピュータのキーボード上」でこのようにタイピングします。マウス操作をせず、メールを書くように打ち込めますよ!
【打ち込み作業の手順】
・「C」→「4」→「右矢印キー」→「480」→「360」→「75」→「Enterキー」
・「D」→「4」→「右矢印キー」→「480」→「360」→「85」→「Enterキー」
・「E」→「4」→「右矢印キー」→「480」→「360」→「95」→「Enterキー」
・「F」→「4」→「右矢印キー」→「480」→「480」→「115」→「Enterキー」
もっと早く入力する方法もありますが、これが基本です。とりあえず、今週お話したいことは、これらのデータを入力する時に「1回もマウスに触っていない」というところがポイントです。ですから「パソコンのブラインド・タッチ」ができれば、物凄く速く可能......ってことが、なんとなくわかると思います。 来週、もう少し突っ込んで解説していきます。
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●●編集部よりお知らせ●●
加茂フミヨシ氏がギター・マガジン2010年5月号より、「ひたすら弾くだけ! ブルース・ギター・トレーニング」を開始しました。それにするページがRittor Music Portに設置されています。動画で模範演奏を確認することができますので、さまざまな面で参考になるでしょう。
「ひたすら弾くだけ! ブルース・ギター・トレーニング」 http://port.rittor-music.co.jp/guitar/magazine/hitasura/
加茂フミヨシ プロフィール
国内屈指のギター教則本/DVDベストセラー著者である。webで「速弾き」「超絶ギター」などと検索すると、常に上位にページがランクインする。このことから読者からの認知度の高さが伺える。超絶技巧ギタリストとしてフェンダーUSA新機材のコンサルタント/アドバイザーを務め、フェンダーのバックアップを受けながらアルバム・リリース、レコーディングを行なっている。教育分野では単なる"いちギター講師"ではなく、大学・専門学校等の著名講師とも連携し、他講師への指導も行ないながら、その教育効果を多角的に検証している。著者は19歳という遅い年齢からギターを始めているので、最短の時間で上達する方法を自分自身に適用し、その効果を実証している。
公式サイト http://www.kamofumiyoshi.com/
Twitter http://twitter.com/kamofumiyoshi
MySpace http://www.myspace.com/kamofumiyoshi
加茂フミヨシ ギター・レッスン受付 http://kamofumiyoshi.com/lesson
【『加茂フミヨシ式ギター・トレーニング』バックナンバー検索ページ】
http://www.kamofumiyoshi.com/port/
【教則本】
ひたすら弾くだけ!超絶ギター・トレーニング
ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング
ひたすら弾くだけ! アコギ・トレーニング
速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由
【教則DVD】
DVD版:ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング
DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由
【オンライン動画】
●DVDより
『DVD版:ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』よりデモ演奏「Chromatic Etude」と教則シーンのサンプル
『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』よりデモ演奏「幻想即興曲」と教則シーンのサンプル
●フェンダーUSA新製品発表会(イベントレポートはこちら)
YouTube - Fumiyoshi Kamo - Cliffs of Dover(G-DEC 3 Sound Check)
●2009年楽器フェア(イベントレポートはこちら)
YouTube - Fumiyoshi Kamo&Reuben Mann - The Loner(Cover)
YouTube - Fumiyoshi Kamo&Reuben Mann - Pick Up the Pieces(Cover)
YouTube - Fumiyoshi Kamo&Reuben Mann - Songbird(Cover)
●2008年楽器フェスティバル(イベントレポートはこちら)
YouTube - Fumiyoshi Kamo - All The Things You Are(Cover)
YouTube - Fumiyoshi Kamo - Pipeline〜Diamond head(Cover)
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